新田龍希講演会◎「台湾「割譲」と植民地戦争」(2025.7.24)

7月24日に連続セミナー「台湾:継続する植民地戦争」の第3回を開催し、新田龍希さんに「台湾「割譲」と植民地戦争」というタイトルでご講演いただきました。

録画を公開しましたので、ぜひご視聴ください!(録画では会場映像は解像度が低く、音声が不鮮明になっていることをご了解ください)。

新田さんのご講演では、下関条約にもとづく台湾「割譲」前、台湾社会が武装化していたという特徴を確認したうえで、占領が在来の集団間の対立を複雑化しながら膨大な犠牲者を生み出していったことを、個々人の対応にそくして語ります。

たとえば、洪棄生という鹿港出身の人物は台湾「割譲」の報に接して「島嶼は今に干(お)いて糞壌と成り、江山は此従(これよ)り遺民を署く」と「クソ」のような島になってしまったと嘆き、亡くなるまで台湾総督府への協力を一切拒みました(詳細は、新田龍希「コラム 台湾」山口輝臣・福家崇洋編『思想史講義【明治篇二】』ちくま新書、を参照).。

他方、台湾総督府の側では台湾占領初期こそ在地の武装勢力に妥協した素振りを見せるものの、1902年ごろから「投降」した武装勢力を「帰順式」でだまし討ち的に殺害する、「臨機処分」と称して裁判もなしに処刑することの繰り返しにより、強引に抵抗を「鎮圧」していきます。

日清戦争に引き続いて台湾で生じた、もうひとつの「戦争」とはどのようなものであったのか。ぜひ重厚な研究を基盤とした講師の言葉に耳を傾けていただきたいと思います。

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